成分栄養剤について
成分栄養剤とは、その成分が全て化学的に規定された栄養剤のことです。特徴として、
- 窒素源がたんぱく質ではなくアミノ酸で構成されている。
- エネルギー源がほとんど糖質であり、脂肪分が必要最低限しか含まれていない。
国内で使用されている成分栄養剤は「エレンタール(R)」です。
これはエレンタールの経口摂取用セットです。フレーバーは数種類あります。
摂取方法
- 鼻腔チューブを利用し、胃までチューブを挿入して夜間などに点滴やポンプで注入します。
- エレンタール単独では大変飲みづらいので、専用フレーバーなどを使用して味付けし、経口摂取します。
いずれかの方法を取ります。患者さんの症状・使用感などによって選択されます。
成分栄養剤の長所短所
長所として、
- 成分栄養剤は栄養素が消化された形で配合されているため消化を必要とせず、腸管に負担をかけないため長官を安静に保ちつつ必要なカロリーを摂取することができます。
- 輸液療法よりも生理的であり、安全です。継続して摂取することにより緩解維持率が高まります。
欠点として、
- 鼻腔チューブを自分で装着して夜間にポンプや点滴で注入するには煩雑で挿入になれないといけない
- 経口摂取する場合、そのままでは非常にのみづらい。
(※なので管理人は栄養剤専用の味付けフレーバーを使っています。)
- 急速に摂取すると下痢を起こす。(栄養剤がとても浸透圧が高い)
確かに栄養療法はクローン病の解緩を導入・維持には最適なのですが、食事制限が非常に厳しく、また上記の点においてQOLには向かないことから欧米ではあまり行われていないようです。
欧米では、解緩期にはわりと普通に食べて、再燃したら薬物療法に切り替えるようです。